ワイン・ソムリエの繊細な表現!!

 一昨日のワイン発表会のとき、我々のテーブルでソムリエの話になった。その試験では、ワインの味を自分自身の個性的な表現であらわさなければならないという。詩的な表現なども求められると言う人もいた。「地中海の渚に寄せる黄金の波のように滑らかで・・・」という具合か??それほどワインの味が繊細だということだろう。
 
同席者の発言をまとめると、あの田崎真也氏はそうした味や香りの表現が卓越していたという。田崎氏は国際ソムリエ協会会長にまでのぼりつめた。彼は銀座のレストラン「ローマイヤ」にいた時にソムリエへの道を志して、パリのアカデミー・デュ・ワイン(ソムリエ・コース)を日本人で初めて卒業した。「料理の鉄人」でのデビューは鮮烈であった。
 
ワインの繊細な表現の話しを聞いて、「風のガーデン・貞三先生の花言葉365編」(倉本聰著、エフジー武蔵)を思い出した。家人が先月北海道に行ったときに、旭川の「上野ファーム」と富良野の「風のガーデン」を回ってきた。その時に買ってきた一冊だ。「風のガーデン」は2008年、フジテレビ開局50周年ドラマとして放映され、貞三医師を演じた緒方拳のテレビドラマ遺作となった。
 
 「アスチルベ=淋しさ感じる倖せの午後」、「スノードリフト=がんばりすぎたら虫もつかなかったの」、「スクテラリア=40女の乙女心」、「トリカブト=悪魔の誘惑」、「バーベナ・ボナリエンシス=夏の終りのコンペイトウ」、「ロニセラ・ヘクロッティー/ハニーサックル=天の神ウラノスの線香花火」、などなど・・・。
 
 よくもまあ365もの花に勝手につけちゃって?!(庭園には365種類の植栽がある)花言葉を書く方も書く方なら、買って来る方も買って来る方だよ、―まったく!!