マックが日本人の食生活を変えた!!

 昨夜は3人のジャーナリスト、1人の通信社OBと忘年会を兼ねた懇親会を行った。話題はもっぱら食糧問題だった。U氏が話した「日本人の食生活が米食・魚食から小麦食・肉食に変化した」ことが話題の発端になった。これは1971年のマクドナルド日本1号店が銀座三越1階に出店されたことから始まった、と指摘する。その記者会見で藤田田氏は「メーンのお客様は小・中学生だ。この子どもたちが成長していくことで、マクドナルドの味は日本中に飛躍的に拡大していく」と発言した。
 
当時、記者会見に出席したU氏は「そんなことはあるまい」と思っていたが、「藤田氏の読みは当たっていた、と認めざるを得ない」。現在、日本人は米よりもパンを好み、魚よりも肉を食べる。何回も書いてきたが、子どもの頃に食べた味は年をとるほど好ましい味になる。いまやマクドナルドには50、60代の人たちは珍しくない。U氏は70代でマクドナルドとは無縁である。35年間玄米を食べ、40年前から青汁スタンドに通い、スクワレン、マリンコラーゲンを毎日摂取し、3km走っている。
 
U氏が食糧問題に取り組んだのはアーサー・C・クラーク著「海底牧場」(1957年)を読んだから。世界の人口が激増していく中でこの問題をどうに解決していくかが示されているという。小説では21世紀後半に世界は連邦制で一つになり、食糧問題に取り組んでいる。放鯨局が鯨の放牧で人類にタンパク源を供給する内容だ。この一冊が、水産ジャーナリスト・梅崎義人氏を誕生させた。わが国の反捕鯨運動の推進役として現役で活躍中だ。話しを聞いていた一人が「捕鯨じゃなく保鯨問題だね」と珍しくジョークを飛ばした。クラークは「2001年宇宙の旅」の作者でもある。