イカ・タコで夏バテ防止

  夏バテ防止の記事や広告がやたら目立つ。健康(病気予防)は永遠のテーマだが、真夏の時期はもっとも体調管理の難しさがあるからだ。とくに食事をどう摂るか、は最大の関心事だ。自分の決め手はイカ・タコだ。冷凍室に必ず入っている必需品だ。リポビタンDではないが、タウリンの宝庫なのだ。魚類の倍のタウリンが含まれているとの説もある。
 
 昨日昼に、春に獲れた北海道・積丹沖のヤリイカを冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍した。夕方、刺身にしてたっぷり食べた。生姜だれにつけて、紫蘇の葉にくるんで熱いご飯と一緒に口に入れた。「やっぱりこのイカ、甘いなぁ~」と家人とうなずきあって、納得した。積丹沖ではすでに夏イカ操業が始まり、水平線に漁灯が横一列に並ぶ時期になったかな。
 
 今年は燃料などの経費が高騰して大変だと報道されていたが、イカツケの漁師たちも苦労しながら日本海を上下にイカを追いかけて移動しているのだ。かつて古平港にはあちこちの漁船が入港して、イカを水揚げしていたのを思い出す。大漁だった船から大きな声で、漁協に氷の手配を頼んでいたっけなぁ。父のゴム合羽姿を思い出して、懐かしい。
 
 タコも常備食材だ。いまは胡瓜、ミニトマト、ワカメと一緒に酢で和える。たまに豚肉、野菜にタコを加えてカレーを作る。出汁がなんとも上品なコクを醸す。昔、倉敷市下津井の「元祖たこ料理保乃家(やすのや)」でタコづくしのフルコースを食べた。歴史家の奈良本辰也氏が「中央公論」でこの店を紹介して、有名店になった。名物親父が「蛸ウンチク」を面白く語っていた。