人生の仕上げ方

 弥次喜多コンビの相方、Tさんが突然言った。「ベトナムに行くから。ビザ申請中」。年末からとりあえず一年間、ベトナム日本語学校で教えるという。現地で教えている友人に誘われた。

  

 これまで中国、マレーシアなどで教え、今も近隣の日本語学校で外国青年に教えている。「動けるうちにいろいろやっておきたい」。その一言に“重み”を感じた。73歳・彼の胸中にあるもの。

 

 中国・大連に住む幼馴染のCちゃんから連日メールが届く。カニ、エビなど高級海鮮を求めてアラスカ、チリ、アルゼンチン、ノルウェーグリーンランドで買い付けをしてきた。ダイナミック、爆笑だらけ。

 

 去年春に坂戸まで会いに来てくれた。そのとき「忘れないうちに書き留めておいたら」と勧めた。先月からすでに5回のメールが入っている。まとまれば「Cちゃん半生記」になる。これも楽しみ。

 

 二人に共通しているのは活動第一、現場で成長してきた。年経ってやるべきことを見つめている。70歳を越えた今、二人とも秘めた決意がうかがえる。彼らの人生の仕上げ方に注目している。