歌手・琉たけしから気合いをもらった

 その歌手の顔を見るのは40年ぶりだった。琉(りゅう)たけし、沖縄出身。ずうっと歌ってきたんだね。思わず感動して顔を見直した。かつて銀座のピアノクラブ「アルジャン」でピアノを弾いていた作曲家・T先生の一番弟子だった。

 

 30代半ばの自分が当時の社長からフリーで使っても良いと承認された店だ。上福岡出身のT先生と坂戸に住む小生は話が合った。ある日弟子の新人歌手がデビューすることになり、来店していたのが琉たけしだった。曲は「ふるさとチバリヨ」。

 

 その後何回か店に来ていたが、お互いに音信不通になった。きょう昼食のあと偶然に、BS7「日本歌手協会歌謡祭」に出演している彼の顔をみたのだ。「良かった、夢が実現したんだ」。デビュー当時、彼は大きな希望と少しの不安を語っていた。 

 

 来週にでも銀座でクラブをやっている当時店長だったMさんに聞けば詳しく分かるかもしれない。きょう琉たけしが堂々と歌っているのを観ながら、気合いをもらった。続けることでしか前には進めないのだ。ガンバレ一男、ガンバレたけし!!