きょうから再開します。

 「真鱈のチュウ」を何十年ぶりに食した。チュウはタラの胃。昨夜のタラ鍋に入っていた。口に入れて噛み出したら記憶が蘇った。小学生の自分がモグモグしている。胃壁は思いのほか硬いが、奥にひそむ旨味が染み出してくる。

 積丹半島沖で獲れた真鱈は頭も大きく、体に斑模様がくっきり浮いている。だからマダラ、との説もあるらしい。身もスケソウダラと異なってしっかりしている。野菜を入れてちり鍋にし、味ポンで食べた。二人で半分食べるのが精一杯だった。

 積丹町の妹は肝(キモ=肝臓)も入れてくれた。獲れたて新鮮でなければキモは傷みやすい。それも昨夜ありがたくいただいた。昔、近所にスケソウの肝から肝油をつくる工場があった。少し油くさい錠剤を飲まされたことも思い出した。

 マダラのもっとも美味しい時期に贅沢なタラ鍋だった。今年一月の締めメシとなった。体調も世間も斑模様の呈だが、如月に入った。「2」は自分の好きな数字だ。肝を固めてチュウ(中)をめざす。来週は2人の友人が来てくれる。ありがたい。

 

上の原稿は2月1日昼前に書いたドラフト原稿。午後チェックして載せるつもりでいた。が、体調不良によりそのままに。3日から26日まで入院していた。きょう一部手を入れて書き上げた。今晩は孫娘のひな祭りとわたしの退院祝いを兼ねてNママがごちそうをつくってくれた。