西安の友人から聞いた話(2)
中国・西安から休みで帰国中の友人から、先日(8/12)の続きを聞いた。その日、小生と会った後に車で群馬・太田市に向かった。西安の日本語学校を卒業して日本に働きに来ている教え子に面会するためだった。教え子たちから「中国のタバコを買って来てほしい」とか「向こうの野菜の種を届けてほしい」との要望を受けていたこともあった。元々優しい人柄の彼は喜んで、太田市に教え子たちを訪ねたという。教師冥利に尽きた太田市での数時間だったようだ。
日曜日なので、なんと10人以上ものメンバーが集まりニコニコ顔で待ち構えていたそうだ。「日本の人たちは優しく仕事を教えてくれる」、「なにも不自由なことはないので、一生懸命働いてお金を貯めている」など次々と報告してくれたそうだ。これら中国の青年たちは真面目で、いわゆる遊んでお金を散財することはまったくない。各自が親のためや、子供のためなどの目的をはっきりと自覚しているからだ。友人は、「日本の青年のように自分のために使うということはない」と先日と同じ言葉を繰り返した。
彼は「今朝の新聞には『島』の問題をめぐり中国各地でデモと伝えられているが、自分は戻っても心配ないと思っている」と述べた。日本語学校の先生として周りの人々が大事にしてくれる。自分が恐縮するほどだという。たしかに中国人は個々人の付き合いでは、ものすごく人間関係を大事にする。彼の天性でもある大らかな人柄も、学生に人気のある理由の一つかもしれない。第二の人生で、彼はもっとも大事なsomethingをすでに体得しているように見えた。